作成:盗り夫さん
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遭遇レベル6(XP1250)
4レベルの5人パーティにとって、やや困難な遭遇である。
全体状況
街道をゆくパーティは、ゴブリンの一段と遭遇しこれを撃退。とらえたゴブリンにその素性を聞く。
彼らが言うには、彼らはゴブリン部族“先割れ”の斥候だという。“先割れ”族は、今まさにヒューマンの村を襲うべく軍事行動中で、ホブゴブリンを含む軍勢は精強無比。ヒューマンの村に、それに対抗するすべはない。
しかし、(〈歴史〉か〈事情通〉の判定に成功した)PCは、このあたりの地形が比較的なだらかな丘陵で、ゴブリンの部族が侵攻すれば国境警備隊に見つからずに村まで到達することはまず不可能であろうということを思い出す。
さらに詳しく話を聞くと、なんとゴブリンたちの族長・“先割れ”プッスンが見つけ出した秘法により村近くにあるポータルを利用して一気に兵士を送り込むことが可能なのだという。
そのポータルは、“先割れ”部族にあるポータルを親ポータルとして、そこから各地に移動できるのだという。彼らは通り方を知らないが、逆に各地から親ポータルへ移動することも可能らしい。
そしてその計画は刻一刻と迫っており、ポータルはこの大陸の各所にあるとも、ゴブリンたちは(自慢げに)答える。
騎士団に助けを求める時間はない。英雄たちは、即座に村近くのポータルを制圧し、村を救わなければならない。
それだけではない。ポータルを逆利用し、“先割れ”プッスンを倒さなければ、世界各地の無力な人々は、いつ何時襲ってくるかわからないゴブリン軍団の脅威にさらされ続けることになる。
今ここで、その脅威に立ち向かえるのは、英雄たちだけなのだ。
背景
この遭遇に“先割れ”プッスンは登場しない。
プッスンは、偶然にも自らの住居の下に、隠されたポータルがあるのを発見し、死んだ鼠を3回掲げて彫刻を一通りなでまわすという儀式を行なうことでそれを起動し(実際には、プッスンの首に下げた伝家のペンダントを持ち、彫刻の一部を決まった回数触れればよい)、あちこちに旅ができることを発見した。その儀式を行なえるのはプッスンだけだったため、彼は族長となって、“先割れ”族を率いることとなった。
族長となったプッスンは、ポータルを使って軍勢を送り込み、略奪することを思いつく。そして斥候を送り込んだことが、今回の事件の発端である。
ポータルは、親ポータルを破壊すればすべての子ポータルも含めて動作を停止する(このことは、斥候ゴブリンの話を聞くか、実際に子ポータルを見たときに〈魔法学〉判定を行なわせて、明かすこと)。
村近くのポータルには、すでにいくばくかのゴブリンたちが配置されて警備している。
また、ポータルを逆利用するためには、プッスンが持っているのと同様のペンダントがいくつか必要となる。
この遭遇は、4つの遭遇のうちの真ん中として作られている。
街道で斥候ゴブリンと出会う遭遇、彼らから話を聞き出す遭遇、ポータルを襲いそれをくぐる遭遇(今回)、そしてプッスンとの決戦である。
遭遇の目的:
パーティのうち1人でも、ポータルを起動してそこから“先割れ”族の拠点に乗り込むことができれば、この遭遇は成功である。倒していてもいなくても、上記の経験点を受け取る。 この遭遇は、技能チャレンジ「ポータルを起動せよ」を含む。
配置
この遭遇で登場する敵とその配置は以下。パーティから視線の通らない場所のクリーチャーは、その位置を伏せておくこと。
ゴブリンのちんぴら(6)150XP マップ上「ゴ」
C-8 E-8 彼らは見張りであるがまったくのんきで、野鼠を捕まえてそれをかじっている。
C-14 D-15 彼は身をひそめながら、敵の侵入を待ち構えている。彼らはゴブリンとしては、まったくまじめで仕事熱心だ。
I-9 I-10 彼らはホブゴブリン弓兵の護衛である。彼らはホブゴブリン弓兵が怖いので、おとなしい。
ホブゴブリンの下級兵(4)150XP マップ上「下」
I-19 L-19 彼らは滝から来るものを警戒しているが、くつろいで今晩のおかずについておしゃべりをしている。
S-18 S-19 彼らは南側の見張りである。使命感にあふれており、集落の家族へのお土産についてたまに言葉を交わしている。
ホブゴブリンの弓兵(2)300XP マップ上「弓」
G-14 彼は上空を警戒するよう命じられているが、まさか空を飛ぶ敵などいるまいと思っている。
J-29 ホブゴブリンの戦闘隊長がそばにいて、彼はとても居心地が悪い。
ホブゴブリンの兵士(2)300XP マップ上「兵」
B-26 彼は財宝の見張りである。財宝の中にあるペンダントを盗んで、ホブゴブリンの戦闘魔道士にプレゼントして気を引こうかどうしようか迷っている。
I-26 彼は休憩時間中だが、B-26のホブゴブリンが財宝を盗みたそうにしているのを知っている。
ホブゴブリンの戦闘魔道士(1)150XP マップ上「魔」
S-29 彼女は渡されたペンダントをいじくりまわして調べている。いつまでも下っ端で終わる自分ではないと考えている。
ホブゴブリンの戦闘隊長(1)200XP マップ上「長」
M-30 彼は休憩中で、これから略奪する村について想いを馳せている。ホブゴブリンの戦闘魔道士がハンサムな自分よりもペンダントに夢中なのが気に入らない。
パーティの出現位置
A〜D-1〜2、および、M〜N-1〜2のエリアの中のどこかに配置すること。
もしPCが川から侵入することを考えたなら、T〜U-1〜2のエリアに配置しても構わない。
増援
10ターン目の頭に、血のにおいをかぎつけたヴァイスジョー・クロコダイル(マップ上「ク」)が1体、T・U-1・2に出現する。彼女を倒す必要は全くないが、彼女は4体以上のクリーチャーを倒すか、重傷以上のダメージを受けるまで戦場にとどまる。彼女は近くにいればゴブリンも攻撃しうる。彼女は経験点に加えない。彼女は〈隠密〉+8を使って水中を進み、滝を越えて洞窟内に侵入する場合もある。
戦術
見張りのゴブリンはさして警戒していない。もし、パーティが〈隠密〉を使うことを思いついていたなら、最初のラウンドはパーティの不意打ちとなるかもしれない。
すべてのクリーチャーは、敵を発見した場合、自分のターンの最初に、フリーアクションとして大声で警告の叫びをあげる。
警告を受けた場合、洞窟内部のホブゴブリンたちは、財宝を守るためG-25あたりに戦線を築こうとする。彼らは侵入者に気づかれるまでは極力遮蔽に隠れて不意を打とうとする。財宝をみつけてのこのこやってきた侵入者を袋叩きにするのだ。
状況が不利になったら、彼らは(パーティが明かりを持っていなければ)明かりを消しながらL-21かO-29あたりに後退する。戦闘魔道士が健在であれば、L-21あたりに戦場を構築し、フォースパルスのパワーや押しなどを使って河川に叩き落とそうとする(特に、むき出しの明かりを持っているキャラクターを)。
ホブゴブリンたちにはファランクスソルジャーの能力があるため、挟撃よりも密集して戦おうとする。弓兵は戦闘魔道士の傍で、ロングボウによるボーナスを彼女に与えようとする。
弓兵がロングボウで射撃し、同じ目標を戦闘魔道士がフォースルアーで引き寄せて敵を分断してから、戦闘隊長がタクティカル・ディプロイメントで味方を動かして敵を取り囲み各個撃破する。
上空を見張っている弓兵とゴブリンたちはその場を保持する。その場合、「視界に入ったら射撃」で待機アクションを取る。
エリア情報
洞窟:洞窟の入り口の高さは10フィート。内部の天井は20フィートである。
照明:太陽光と各所にある明かりによって、特にペナルティはない。洞窟内部の照明は、通常のたいまつであり、消すこともできる。E-26の明かりが消えると、宝の山を探す際の判定に-4のペナルティを受ける。
木々:密集して生えた木々は、視線を妨げる。木々の間を移動する場合、移動しにくい地形とし、木々は遠隔攻撃に対して完全な遮蔽を提供する。近接攻撃に対しては、遮蔽を提供する。木々の高さはおよそ15〜20フィートほど。レビテーションのパワーなどで、上から見下ろせるだろう。
河川:△のある浅瀬は、移動しにくい地形として歩いて渡ることができる。それ以外の場所は水泳判定を要求する(難易度は10)。
滝:I〜M-16は滝になっている。△のついたマスおよび隣接する河川は、水泳の際の難易度が20となる。また、I〜M-16は、河川として通過することができる。視線は視認困難で、射線を遮る。
ポータル:J〜L-6〜8はポータルである。詳しくは、後述の技能チャレンジを参照。
財宝の山:A〜D-27〜30は、財宝の山である。詳しくは、後述の技能チャレンジを参照。すべてのホブゴブリンを倒した場合、ボーナスとしてPCに1回ずつ「価値あるもの表」を振らせてかまわない。
技能チャレンジ「ポータルを起動せよ」 レベル4 複雑度2
英雄たちは、ポータルを起動させプッスンの根拠地へと攻撃をかけねばならない。 必要な成功数は6回。何回成功すればいいかは伏せておくこと。
〈魔法学〉
成功数に含める。なんらかの方法でポータルを見ることができれば、フリー・アクションとして〈魔法学〉判定を行なう(難易度12)。成功すれば、起動に複数個の起動用ペンダントが必要なことがわかる。失敗数には含めない。
〈魔法学〉
成功数に含めない。さらに詳しくポータルを調べる。マイナー・アクションとして〈魔法学〉判定を行なう(難易度12)。成功すれば、ペンダントは3つ必要であることがわかる。
〈知覚〉
財宝の山を探してペンダントを見つける。標準アクションを行ない、難易度12の〈知覚〉判定に成功すれば、財宝の山から価値あるものを見つけることができる。価値あるもの表をロールすること。ペンダントを見つけることができれば、成功数に1を加える(最大3)。見つけられなくても失敗にはカウントしない。
〈盗賊〉
鍵のかかった箱を開けてペンダントを見つける。標準アクションを行ない、難易度12の〈盗賊〉判定に成功すれば、財宝の山から価値あるものを見つけることができる。価値あるもの表をロールすること。ペンダントを見つけることができれば、成功数に1(最大3)を加える。見つけられなくても失敗にはカウントしない。
ホブゴブリンの戦闘魔道士を倒す
ホブゴブリンの戦闘魔道士を倒し、彼が首から下げているペンダントを奪う(マイナーアクション)。成功数に+1(最大3)する。
〈魔法学〉
ペンダントを持った状態で、ポータルを操作する。標準アクションとして〈魔法学〉判定(難易度17)を行ない、2回成功すれば技能チャレンジは終了し、この戦闘も終了する。失敗数に含める。
技能チャレンジに失敗した場合、ホブゴブリンを全滅させ小休憩をとった後でなければポータルを再起動させることができなくなる。
価値あるもの表(1D8)
1:100GP相当の金の細工物
2:ポーション・オヴ・ヒーリング
3:レベル3までのアイテム1つ(ウィッシュリストを参考にすること)
4:金貨30枚と銀貨500枚の入った箱
5:レベル4までのアイテム1つ(ウィッシュリストを参考にすること)。このアイテムは、一度発見された以後、「なにもない」に変わる。
6〜8:ポータル用ペンダント。それ自体には、20gpの価値がある。
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