コラム

D&D第5版へのお誘い『モンスター・マニュアル』プレビュー

更新日: 2018.02.13

はじめに

ファンタジー世界の幻獣事典

 このモンスター百科事典は、君が物語をつむぎ世界を描き出すための本だ。君が一度でも、友だちを相手に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を遊んでみようと考えたことがあるなら ――それが一晩で終わる冒険であれ、長期に渡るキャンペーンであれ――この本の1ページ1ページが君のインスピレーションの源になるだろう。本書には邪悪なものから善良なものまでどんなクリーチャーも揃そろっている。

 D&D世界に生息するクリーチャーの中には現実世界の神話や幻想文学が元になっている者もいれば、D&Dオリジナルの者もいる。本書のモンスターはこれまでに出版されたD&Dのすべての版から選びぬかれている。ビホルダーやディスプレイサー・ビーストのような古典的な化け物もいれば、チュールやトウィグ・ブライトのような比較的新しい創作モンスターもいる。ありふれた動物もいれば、奇怪な者、恐ろしい者、こっけいな者もいる。我々は過去のモンスターを拾い集める際に、このゲームが持つありとあらゆる側面が反映されるよう努力した。D&Dのモンスターは姿かたちも大きさも千差万別で、読者を震え上がらせる化け物だけでなく、思わず笑ってしまうようなクリーチャーもいるのだから。

 君が経験豊富なダンジョン・マスター(DM)なら、いくつかのモンスターの説明は君をびっくりさせるだろう。我々は古い版のモンスターの記述を総ざらいして、長く忘れ去られていた怪しい設定を掘り返したからだ。また、変わった設定を付け加えた箇所もある。もちろん、君はこれらの設定が変更されたモンスターを君の好きなように扱ってかまわない。本書の内容は君の創造性を制限するためにあるわけではないのだ。君が「この世界のミノタウロスは船造りのうまい海賊だ」と決めたなら、誰も異を唱えることはできない。君の世界は君のものだ。

本書の使い方

  DMをやる上でいちばん楽しいのは、君独自のファンタジー世界を作り上げ、君の世界に命を吹き込むことだ。そして世界を生き生きとしたものにする最高の手段は、その世界にどんな生き物が住んでいるかを考えることだ。モンスターの説明を読んで、そのモンスターをテーマにした冒険を作ってみたくなる場合もあるだろう。とびきりのダンジョンを思いつき、後はそのダンジョンにふさわしいモンスターを配置するだけ、という場合もあるだろう。そういう時こそ、この『モンスター・マニュアル』の出番だ。

 『モンスター・マニュアル』は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の基本となる3冊のルールブックの一つである(他の2冊は『プレイヤーズ・ハンドブック』と『ダンジョン・マスターズ・ガイド』)。『モンスター・マニュアル』は『ダンジョン・マスターズ・ガイド』と同じくDM用の本だ。本書を用いて、うざったいゴブリン、悪臭ただようトログロダイト、凶暴なオーク、強大なドラゴン、そして身の毛もよだつような本物の化け物どもの大群を君のアドベンチャーに登場させよう。

 『ダンジョン・マスターズ・ガイド』には、モンスターとの遭遇を作成するためのガイドラインやランダム遭遇表など、本書のモンスターを面白く活用するために役立つさまざまな記事が載っている。加えて、モンスターを改造したり、君オリジナルのモンスターを作成するためのアドバイスもある。

 君がこれまでにD&DのアドベンチャーのDMを務めた経験が一度もないなら、『ダンジョンズ&ドラゴンズ スターター・セット』から始めるのがお勧めだ。このセットは、色々なモンスターの扱い方と、モンスターを使ってスリル満点のアドベンチャーを作るやり方のよい見本だからだ。