コラム

D&D第5版へのお誘い『モンスター・マニュアル』プレビュー

更新日: 2018.02.14

アンケグ

 アンケグ(アンク獣:アンク、つまりエジプト十字に姿が似ていることからこの名がある)はたくさんの脚を持つ巨大な昆虫のような怪物。その長い触覚は周囲の動くものに全て反応しピクピクと震える。脚の先には穴を掘ったり獲物を捕らえるのに適した鋭いフックがついている。大顎の力は強く、小さな木であれば真っ二つに噛み折ってしまうくらいである。

 地中をうろつくもの:アンケグはその強力な大顎を使って地中深くに曲がりくねったトンネルを掘る。狩りをするときには、アンケグは上に向かって掘り進み、地表の下で触覚が地上の動きをとらえるまで待ち続ける。何かの動きを感知すると、地面から勢いよく飛び出して獲物を大顎でとらえ、酸性の消化酵素を分泌しながら噛みつぶし、相手を粉々にする。この酵素は犠牲者を溶かして飲み込みやすくするためものだが、アンケグは敵を倒すためにこの酸を吹きかけることもできる。

 農地や森での脅威:アンケグは穴を掘るときの土からも栄養の一部を得ることができるが、それに加えて新鮮な肉も食べなければならない。多くの家畜が放牧されている牧草地や、獲物が豊富な森は、アンケグの主な狩り場である。そのためアンケグはどこでも、農民やレンジャーたちの脅威となっている。

 土のトンネル:アンケグは地面を掘り進むため、通った後には狭くて一部が崩れたトンネルが残る。こういったトンネルではアンケグが脱皮したキチン質やアンケグの卵、はたまた犠牲者のむごたらしい残骸が見つかることもある。犠牲者の名残りには、アンケグの攻撃によってばらまかれた貨幣その他の宝物が混じっていることもある。