コラム

D&D第5版へのお誘い『モンスター・マニュアル』プレビュー

更新日: 2018.03.12

ブルー・ドラゴン

 虚栄心と縄張り意識の強いブルー・ドラゴン(青竜)は砂漠の空を飛翔し、キャラバンを襲い、砂漠外の豊かな土地の動物の群れや共同体を餌食にする。この種のドラゴンは、乾いた草原、不毛の岩石地帯、岩がちな海岸地方などでも見られる。彼らは競争相手になりうる相手すべて(特にブラス・ドラゴン)に対して自分の縄張りを守る。
 ブルー・ドラゴンの目立つ特徴は、耳の縁が派手なひだ状に広がっていることと、凹凸の少ない頭から突き出す太く短い角だ。鼻孔の上から眉の上まで小さな突起の列があり、前方に張り出した下顎の下部にも突起の束が生えている。
 ブルー・ドラゴンの鱗の色は、玉虫色がかった空色から深い藍色までさまざまだが、みな砂漠の砂で磨かれて光沢を帯びている。歳を経るにつれて鱗はさらに分厚く頑丈になり、皮膚は静電気を帯びてブーンブーンバチッバチッと鳴る。ブルー・ドラゴンが怒ったり攻撃をしかけたりする際にはこの静電気がますます強くなり、乾いた空気とオゾンの臭いを放つ。

 虚栄心と危険性:ブルー・ドラゴンは弱い者や劣った者からの侮辱や批評を決して許さず、人型生物などの“下等な”クリーチャーに対して威張り散らすのが大好きだ。
 戦闘におけるブルー・ドラゴンは辛抱強く計算高い。戦い方を選べる状況なら、何時間も何日もかけて戦う。具体的には、遠くから何度も稲妻を浴びせてから敵の射程外に飛び去り、再攻撃の機会をうかがうのである。

 砂漠の捕食者:ブルー・ドラゴンはサボテンなどの砂漠の植物を食べて飢えをしのぐこともあるが、あくまでも肉食獣だ。彼らは群れなす動物の肉を好み、電撃の吐息で“料理”してから貪り喰らう。この食事習慣のせいで、ブルー・ドラゴンは砂漠をゆくキャラバンや遊牧民にとって最悪の脅威となる。ドラゴンから見れば、それらは食糧と財宝がうまい具合に一か所に固まっているようなものなのだ。
 狩りをする時のブルー・ドラゴンは、砂漠の砂に埋まって巨体を隠し、角だけを地上に突き出して、地表に露出した岩のように見せかける。獲物が近くまで来たとたんにドラゴンが砂から飛び出して襲いかかると、その翼から雪崩のごとく砂が流れ落ちる。

 支配者と下僕:ブルー・ドラゴンは、一芸に秀でた貴重なクリーチャーを己に奉仕させることに優越感を覚えるため、そういったクリーチャーを欲しがる。詩人、賢者、芸術家、魔法使い、暗殺者は有用な手駒になりうるため、忠実な奉仕に対しては気前よく褒美を授ける。
 ブルー・ドラゴンは自分の住処を秘密にし、守りを固め、最も信頼の厚い下僕ですら住処への立ち入りはめったに許さない。アンケグやジャイアント・スコーピオンなどの砂漠のクリーチャーを住処の周囲に徘徊させ、追加の防御装置にする。歳かさのブルー・ドラゴンはエア・エレメンタルなどのクリーチャーを呼び寄せて奉仕させることもある。

 宝石コレクター:ブルー・ドラゴンは価値のありそうなものなら何でも集めるが、とりわけ宝石が大好きだ。青こそ最も高貴で美しい色と信じているため、特にサファイアを欲しがり、サファイアを散りばめた宝飾品や魔法のアイテムを好む。
 ブルー・ドラゴンは自分の最も高価な財宝を砂の中に埋めて隠す。その一方、落とし穴の上の地面に価値の低い財宝をいくつかばらまき、竜の財宝を盗もうとする輩への(死を含む)仕置きとする。