コラム

D&D第5版へのお誘い『モンスター・マニュアル』プレビュー

更新日: 2018.03.22

ブラス・ドラゴン

 ブラス・ドラゴン(真鍮竜)はトゥルー・ドラゴンの中で最も社交的だ。彼らはおしゃべりと、日光と、熱く乾いた気候をこよなく愛する。
 ブラス・ドラゴンの頭部には、額から左右に大きく広がる防御板と、下顎から下方に突き出したトゲという目立つ特徴がある。首の付け根から後頭部までとさかが続き、翼はしだいに細くなりながら尾の先端まで伸びている。ブラス・ドラゴン・ワームリングの鱗は鈍い色のまだら状だが、歳を経るにつれて光沢を増し、暖かみのあるピカピカした輝きを帯びるに至る。とさかと翼は端の方が緑色のまだら模様になっており、歳を取るごとに暗い色合いに変わっていく。歳を経るにつれて白目と黒目の境がぼやけてゆき、両目が融けた金属の球体のようになる。

 あきれるほどの話し好き:ブラス・ドラゴンは長い一生の中で何千ものクリーチャーと言葉を交わし、有用な情報を蓄え、蓄えた情報を財宝と引き換えに喜んで物語る。知性の高いクリーチャーがブラス・ドラゴンと会話することなくドラゴンの元を離れようとしたなら、このドラゴンはその相手を追いかける。相手が魔法や力づくで逃げようとした場合は発作的な怒りで応じることもある――すなわち、睡眠ガスで相手を無力化する。そのクリーチャーは目が覚めると巨大な鉤爪で押さえつけられているか、首まで砂に埋められており、ドラゴンのおしゃべり欲が満たされるまで解放してもらえない。
 ブラス・ドラゴンと同じぐらい話し好きのクリーチャーはこのドラゴンから信用されるが、このドラゴンは相手が自分をだまそうとしていることを見破れる程度には賢い。このドラゴンは自分を操ろうとした相手に同じ手口でやり返すことが多い。つまり、しばらくのあいだ相互に相手をだまそうとする会話ゲームを楽しむのだ。

 重んじる宝:ブラス・ドラゴンは面白い相手と会話できるような魔法のアイテムを欲しがる。知性とテレパシーを有する魔法の武器や、中にジンを封じた魔法のランプは、ブラス・ドラゴンが所有しうる中で最高の宝と言える。
 ブラス・ドラゴンは自分の宝を、砂山の中や、本来の住処から遠く離れた秘密の場所に隠す。彼らは宝の隠し場所を決して忘れないので、宝の地図は必要ない。オアシスに隠された宝箱や、半ば砂に埋もれた遺跡にしまいこまれた財宝を発見した冒険者や放浪者は用心するべきだ。それはブラス・ドラゴンの財宝の一部かもしれないのだから。