トーチ・ポートWEBリプレイ 第4回 ‐1‐
文:柳田真坂樹(骰拾陸) 絵:チョモラン
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「入るべからず!」の理由
ソフィーア:交渉人は「入るべからず! 」と刻まれた扉を充分時間を掛けて確認していた。やがて無言でうなずくと、その扉の前を蛮人に譲る。
……あ、それはいけない。
そう思ったとき、司祭が蛮人を制した。「待て」と。
そして、言葉を続ける。
「『控えるものがわからぬ時は、竜の前に立つように慎重に』だ。後ろに下がるものは下がり、盾を構えるものは構えよ」
私はつぶやいた。
「そのとおりです」
エルフがいぶかしげに私の顔を見る。
「そう、学院で習いました」 |
全員:
お前の学院は何教えてやがる!
ソフィーア:実践的な教育を旨としておりますの(しれっ)。というわけで、今のうちに
メイジ・アーマー 
をサーリアに。これでACは20になりますね?
DM:説明いいかな?
開けた先は今いる部屋とほぼ同じ大きさ(30×50フィート)の部屋だ。天井からは大きなシャンデリア、壁には彫刻が施されている。圧倒されるほどに豪華な部屋だ。人が中に入らなかったので、飾りや調度品が剥ぎ取られなかったようだね。天井の高さはドーム状で20フィート(約6m)ほど。
壁や天井は漆喰で仕上げられて絵が描かれ、部屋中央には長テーブルがしつらえられている。ただ老朽化が激しく、漆喰には大きなひび割れがありところどころ欠け落ちてしまってる。そして、入ってきた君たちの正面。部屋の北側の壁に、やはりスフィアパイクの飾り扉がある。
イスカ:気になるのは、『開けるべからず』の意味だな。
イーヴァル:彫り込まれたのは最近か……。
ガーリン:普通に考えれば、危険なモンスターに出くわしたので封じたというのがありそうである。
イーヴァル:けど、ぱっとは見当たらない。壁の絵とかは?
DM:壁には漆喰の上に直接絵が描かれている。ニンフと戯れるサテュロスなど。
イーヴァル:だんだん、露骨にエロになってきてるな。けっ。
ガーリン:貴族だからのお。
サーリア:……それは偏見だと思います。
イーヴァル:するともう、奥の扉開けるしかないか。北の扉で〈聞き耳〉する。
イスカ:脇は俺とサーリアで固める。さっきと同じようにソフィーアは後ろ、ガーリンはソフィーアのカバー。
ソフィーア:クロスボウは構えておきます。
DM:(よし、このタイミングだな)すると、壁の彫刻の一つが動き出す。
異形の人型であった。
角と牙を持つ獣じみた表情、背中に翼を持つが肌は岩のごとくざらざらとしている。その顔をひきゆがめて笑うまで毛一筋も動かず、一行が命無き彫像と見間違ったのも無理はなかった。 |
サーリア:
見つけられなかった!?
DM:〈視認〉はこちらで振ったけど、だれも見破られなかったってことさ。

ヤらせてもらう。
ガーリン:
いかん!不意打ちだ。
DM:飛行して、上空より突撃!

AC14まで命中!
立ちすくみ状態だからACに【敏捷力】の修正値なしでよろしく!
イーヴァル:
それは、おれが文明人だった場合の話だッ!
――ッ!
首の後ろに迫る殺気。イーヴァルは振り返ることなく、体をかわす。
イーヴァル:野生の勘を舐めるな。
“直感回避”があるから立ちすくみにはならん、ACは15ッ!
DM:ちぃッ、外れた!
ガーリン:さすがだ!
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| 第一ラウンド |
不意撃ちラウンド後、イニシアチブが決定される。
イニシアチブのカウント順は、
ソフィーア20、サーリア16、イスカ15、イーヴァル7、ガーゴイル4、ガーリン1。
一番早いソフィーアは、テーブルを回るようにして距離を詰めた。呪文の射程を気にしているらしい。
2番手は、サーリア。
サーリア:相手は飛んできましたが、今の高さは?
DM:すでに着地している。ホバリングはできないようだ。
サーリア:テーブルの上に飛び乗り、敵を挟撃します。
〈軽業〉移動で機会攻撃なし!
そこから、《朦朧化打撃》! 挟撃コミでAC16まで、ダメージ7、頑健セーヴ難易度13!
DM:ふ(にや)。命中は、した。だが、そのダメージは通らない。殴ってみてわかったぞ。サーリア、
君の拳はヤツの外皮の奥に“届いて”いない!
サーリア:クうっ。「手ごたえは、あった。けど届いていないわ! 」
ガーリン:なんだと!?
ソフィーア:……
“ダメージ減少”。

――私としたことが、焦っていた、いや焦っているようです。最初に行動したのに、クリーチャー識別を忘れるなんて、ね。
DM:
フフフ、らしくないなァ、ソフィーア?これは君の仕事じゃなかったかね?
イーヴァル:楽しそうだなぁ、オイ。
DM:そりゃもちろん。
イスカ:自分の手柄でもないのにな(DM:うッ)。とりあえず、話すのも〈知識〉判定するのも今すぐできる。教えてくれ、ソフィーア。
ソフィーア:〈知識:自然〉で21。正体、わかってかまいませんね、DM?
DM:「OK、君にはわかる。ガーゴイルだ」