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『無頼大全』 プレビュー:第2章:上級クラス

グレイ・ガード

 「君の頑丈な鎧は心の平穏を与えてくれるのか? 君の聖剣は夜の眠りをもたらしてくれるのか? どちらも私には当てはまらぬのだが」

――アンブロス・ブラスメア、グレイ・ガード


 典型的なパラディンのイメージといえば、高貴な物腰かつ誇り高き騎士であり、その鎧は太陽のごとく燦然と輝き、その剣は奉ずる大義の純粋さゆえに光を放つ、といったものだろう。理想主義者の騎士とその敵たちの双方がこの手の型にはまった見かたに固執したせいで、数限りない高貴な戦士たちが命を落としてきた。多くの善属性の教団が、その信仰上の敵からヒントを得て、もっとも熱心かつ強固な兵士たちからなる騎士団を秘密裏に築いた。これらグレイ・ガード(「灰色の護衛者」ほどの意)たちは、騎士の誓いによる制約をさほど受けず、為さねばならぬことを成し遂げる――それがいかに不愉快なものであっても。
 君はこの世界の過酷な現実を目の当たりにした:貧民窟で子供たちが飢えている一方で、金持ちは生垣に囲まれてご馳走を食べている;人々を守るために作られた法律が、人々を幽閉し恐れおののかせている;信心深いふりをした者たちは、自分の関心に値しないか信仰に反する事柄については無視を決め込んだり罵倒したりする。もっとも陰険な悪漢は高潔さの衣をまとって甘い言葉で誘惑する。君の教団の指導者は、パラディンの多くがその行動規範を堅苦しく解釈しすぎるせいで、そうした非道が明るみにでないだけでなく、悪が広がるのを助けてすらいるということを理解している。君はグレイ・ガードとして、腐敗を見つけ出して打倒するために必要ないかなる手段も用いる自由を与えられたのだ。
 君は信仰を同じくする他の者たちと同一の目標を目指して働いているが、彼らの多くは君を信用しない。彼らは、君や君の仲間たちが腐敗を弄んでいるか、悪くすると受け入れてさえいると信じている。パラディンたちは行動規範からの自由を弱さあるいは名誉ある手段で正義を成し遂げることができない能力の低さとみなし、君のことを同格の存在とはみなさない。
 君は自分の役割を誇りに思うことこそないが、大きな不正と戦うためには小さな悪を受け入れなければならないこともあると分かっている。君の自由さは恩恵ではなく無垢さを失うことであり、かつては清純であった魂に付着した永続的な曇りである。決意を強固にし、世界の残酷な現実に立ち向かえ。パラディン同様に勇敢に、目前に立ちはだかるモンスターと同様に獣のごとく戦う準備をせよ。