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ドラゴンマーク―それは宿命の徴 エベロン・サプリメント『ドラゴンマーク』 10月31日(水)発売!

はじめに

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 ドラゴンマークはその使用者に与えられる魔法的なパワーと、12のドラゴンマーク氏族がふるう世界的な権勢を二つながら象徴するものだ。序章では、ドラゴンマークを保持することが何を意味するのか、あらゆる角度から検証していく。すなわち、各々のマークの性質、ドラゴンマーク氏族の成り立ちと歴史、そして、氏族の一員であることがプレイヤー・キャラクターにおよぼす影響といった事どもである。


ドラゴンマーク

 ドラゴンマークは皮膚の表面にあらわれる魔法的なシンボルだが、普通の刺青とはそもそも色からして違う。鮮やかな青、緑、紫が織りなす模様は、発光しているわけでもないのに輝いて見える。
 ドラゴンマークは1つ以上の魔法的能力と結びついており、そのマークを保持する者はそうしたパワーを駆使することができる。パワーが呼び起こされると、マークの色はにじんで流れ、その部分の皮膚は触れてわかるほどに熱を帯びる。パワーが使われるたびにマークの発する熱は高まってゆき、マーク保持者が持つ擬似呪文能力の1日あたりの使用回数の上限に達したところで最高潮に達し、以後、熱が冷めるまでパワーを使用できなくなる。ちなみに、変身能力や幻術を使えばドラゴンマークの外観を真似ることはできるものの、触れてわかるような熱まで帯びさせることは普通できない。
 ドラゴンマークは魔法的な性質を帯びるだけあって、たんに皮膚の表面に刻印されているのとは違う。たとえばマークが切り取られたり損なわれたりしても、その部分の皮膚が魔法的に癒えるのと同時にマークも再生する。また、たとえば戦士がドラゴンマークのある片手を失ったとしても、マークは体のどこかほかの部分に発現する。さらに、ポリモーフや“自然の化身”といった変身効果を受けているクリーチャーの体にも、あえて隠そうとしないかぎり変身前に保持していたドラゴンマークは残る。
 ドラゴンマークを継承する者のほぼ全員が、まず最下級マークから発現する。そしてキャラクターがドラゴンマークの力を増すにつれ、マーク自体も大きくなっていく。概して最下級マークは皮膚上に2インチ四方のスペースを占め、下級マークはたいがい3.5インチ、上級マークは6.8インチの差し渡しを持つ。シベイ・ドラゴンマークにいたっては、胸や上半身前面を覆うほどの大きさになることも珍しくない。


血脈の刻印

 ドラゴンマークは血筋と分かちがたく結びついている。そもそもドラゴンマーク氏族は歴史上初めてドラゴンマークを発現した血族の子孫であり、ドラゴンマークを持つキャラクターは家系図をたどれば、必ずどこかでドラゴンマーク氏族との血縁関係が見つかる。
 いつ誰にマークが発現するかを確実に予測することはできないが、ドラゴンマークを持つ両親から生まれた子供のおよそ半数は、成長するにつれていつしかドラゴンマークを発現する。一般には、強力なマークを持つ両親は才能豊かな子供をもうけると信じられている。また、ドラゴンマークを持つ子供は両親と同じパワーを発達させることが多いとも言われている。たとえばシヴィス氏族のトラリン家の子弟はたいていウィスパリング・ウィンドの能力を発現し、シララン家はアーケイン・マークのパワーを保持することが多い。したがって各氏族は婚姻関係を結ぶとき、常にマークのことを念頭に置く。
 こうした俗説とは裏腹ながら、ドラゴンマークがたんなる“選択交配”の結果でないことは疑いようがない。最下級マークを持つ両親から生まれた子供が長ずるにおよんで上級マークを発現することもあれば、まったくマークを発現しないこともある。また、混血児は両親のマークを受け継ぐことができない。人間がエルフとのあいだになした子(つまり、ハーフエルフ)に創造のマークが継承されないのはそのためである。さらに、他種族に転生したドラゴンマーク氏族のメンバーは転生前のマークを保持するが、そのような形質変化を遂げたクリーチャーから生まれた子供は親の本来の種族が持つドラゴンマークを発現することはない。伝説によると、死のマーク最後の継承者と言われるエランディス・ド=ヴォルはハーフドラゴンだったというが、種族の壁を越えて伝わることがわかっているのは人間とオークの両者に現れる発見のマークだけである。


シベイの試練

 子供たちはドラゴンマークを持って生まれてくるのではない。ドラゴンマークは、マークが持つ力の有用性が証明されるような切羽つまった状況において発現することが最も多い。たとえばジョラスコ氏族の子弟は、親友が瀕死の状態で横たわっているときなど、マークがぱっと燃えあがるように目覚めるのを感じ、メダーニ氏族の子弟の場合、今しも口をつけようとしていた食事に毒が盛られていることを本能的に察知した際など、焼けつくような痛みとともにマークが現れる。
 いわゆる“シベイの試練”──ドラゴンマーク氏族の若者が臨む一種の通過儀礼──は、参加者にそういった究極のストレスを加えることで、人為的にドラゴンマークを発現させるものだという噂がある。試練の内容は氏族によって異なり、それはマークの持つパワーと氏族の伝統の両方に根ざしている。ある氏族の試練がどのようなものかは、部外者はもちろん、氏族のメンバーでさえ詳しくは知らない。試練をくぐり抜けることができなかった者が後年マークを発現することもありうるが(プレイヤー・キャラクターがいつでもマークを発現させられるという事実などはそのあらわれ)、きわめてまれだ。一般に、試練に落第したものは永久にマークを発現することはないものとみなされる。
 シベイの試練はキャラクターの未来を左右する。試練を克服した者は将来ドラゴンマーク氏族の幹部として、一族の運命を左右する重大な役割を果たすようになるだろう。いっぽう、試練を克服できなかった者にも挽回のチャンスは残されているが、それには下働きをしながらその他大勢のなかで頭角を現す必要がある。


ドラゴンマーク プレビュー(発売日まで定期的に更新します)
※プレビューの文章はいずれも製作段階のもので、製品版とは一部異なる可能性がございます。予めご了承下さい。

エージェント 蕩児(とうじ) ヴァダリス氏族 調教者ギルド
オリエン氏族 急使ギルド カニス氏族 製作者ギルド、鋳掛け屋ギルド
ガランダ氏族 旅行者ギルド クンダラク氏族 監視ギルド
シヴィス氏族 弁士ギルド、公証人ギルド ジョラスコ氏族 治癒士ギルド
タラシュク氏族 タラシュク氏族の姓 チュラーニ氏族 影のネットワーク
デニス氏族 剣術ギルド、守護兵ギルド フィアラン氏族 サーペンタイン・テーブル
メダーニ氏族 高貴な身分の友人たち リランダー氏族 風工ギルド
アンバウンド・スクロール ヴァダリス・ビーストキーパー シャドウ・ハンター シルヴァー・キー
ストーム・セントリ ドゥラーカッシュ ブラック・ドッグ ブレード・オヴ・オリエン