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ダンジョンズ&ドラゴンズの象徴、ドラゴンの完全なる解説書 『竜の書』 11月30日(金)発売!

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はじめに



 ドラゴンは、ダンジョンズ&ドラゴンズというゲームそのものの象徴である。いかなるクリーチャーもドラゴンにとって変わることはできない。粗野なるホワイト・ドラゴンから、威厳溢れるゴールド・ドラゴンに至るまで、ドラゴンは冒険者達の経歴のそれぞれの段階で、つねに強大なる危難として前に立ちはだかり、同時に望む限り最上の見返りを与えるのである。冒険者らが最初のダンジョンで出会う、ごく小さなワームリング(雛)から、その武勲の極みで出会うだろう超巨大なグレート・ワーム(大長虫)に至るまで、ドラゴンとの遭遇はクライマックスの頂点である──そして、その過酷で忘れがたい戦いは、そのドラゴンが溜め込んだ財宝の山で報われるのだ。
 ドラゴンは神秘に包まれたクリーチャーであり、自我を持つものとしては最初に世界に現れた種族であり、その寿命は数百年の長きに渡ると説明されることもある。彼らは世界そのものを象徴し、歴史を体現する存在だ。最古のドラゴンともなれば、膨大な太古の秘密、そして知識の宝庫でもある。これはつまり、ドラゴンとの遭遇は単なる歯ごたえのある戦闘以上のものであるということだ。ドラゴンは賢者にして神託をもたらす者。叡智の水鏡にして、来し方行く末をつげる予言者なのである。その偉大な姿は幸運の前兆にも、凶運の兆しともなりうる。
 なによりも重要なことはおそらく、ドラゴンという存在によって私達は、D&Dというゲームがファンタジーの世界、不思議と魔法にみちた、ありとあらゆる点で日常とは異なる世界で行なわれているのを思い知らされるということにある。ドラゴンを、単なる翼とブレス攻撃を備えたオオトカゲ程度のものとしてしまうのは、ドラゴン自体のみならず、D&Dというファンタジー世界と、(このゲームの名前の一部として)ドラゴンが象徴している、伝説や神話、英雄譚の価値そのものをないがしろにしてしまうような行ないといえよう。ドラゴンとは、その本質において、世界における叙事詩的な力だ。その行ない、その企み、まどろむ夢ですら、世界のあらゆるところに影響を及ぼしている。羊の群れを襲うワームリング(雛)から、転生する前の魂をむさぼる強大なる竜アシャーダロンに至るまで、ドラゴンというものは、それが狭い地域の規模であろうが、宇宙的な大計画であろうが、事の黒幕にいる。ドラゴンとは幻想そのものの体現であるのだ。
 一言で言うなら、それこそがこの本の意味である。ドラゴンはこのゲームの中心をなしている。それゆえに、ドラゴンに関するルールはいかなるキャンペーンにおいても、重要な追加要素であるともに、ドラゴンの遭遇がもたらす興奮を、プレイヤーとダンジョン・マスターの両方で増幅してくれるものなのだ。本書のふんだんな新特技と呪文、魔法のアイテムに上級クラス、そしてドラゴンの力と戦術についての情報により、DMはドラゴンとの遭遇をより面白く、歯ごたえある、特別なものにできるだろう。たとえ、扱おうとするドラゴンがすでに『モンスター・マニュアル』や他の本で説明されているとしても、まだまだ充分ではない。この本にはさらに、ゲームに登場するありとあらゆる種類の、新たなドラゴン関連のモンスターが収められている。
 一方、プレイヤーはこの本から、ドラゴンを倒す戦術や彼らに一歩先んじるための新特技、呪文、魔法のアイテム、己を究極の“ドラゴン殺し”や“ドラゴン乗り”、さらには“ドラゴンの従者”となるための上級クラスなどを見出せる。  しかし、『竜の書:ドラコノミコン』は単なるルールや戦術、ドラゴンの生態について記した書ではない。本書のイラストは、D&Dゲームの大事な一部、ドラゴンに対する新鮮な驚きと畏怖の念を呼び起こさんがために描かれている。ドラゴンは強欲で尊大、そしてきわめて危険であるが、同時に荘厳にして畏敬すべき、崇高な存在でもある。ドラゴンの力の偉大さについて認識を改めること。それは、この本で君が見出す新たなルールのすべてと比べれば、具体的なものでも目立つものでもないかもしれない。だが、その影響は間違いなく君のゲームに現れるはずだ。
 この本が、君の想像の翼を広げるものとなりますように。ドラゴンに関わる敵役や伝説的な宝で一杯の素晴らしいドラゴンのねぐらを作ったりする。あるいは、シルヴァー・ドラゴンの背にまたがりティアマトの僕との戦に赴くキャラクターなどを作ったりする。そのいずれにおいても、君は目当てのルールのみならず、よりゲームを楽しいものにする驚きをこの本の中に見出せるはずだ。ドラゴンは伝説のクリーチャーであり、そしてこの本によって君は、その伝説の一部となることができるのである。君のキャラクター、あるいは君のキャンペーンにおけるドラゴンのイメージを語りなおし、そして形作りなおそう。『竜の書』はその方法を示してくれる本なのだ。


ドラゴンの肉体

 一見したところ、トゥルー・ドラゴンは爬虫類に酷似している。筋骨たくましい胴体、長く太い首、角が生えたりフリルで覆われた頭には歯を剥き出した口があり、しなやかな尾を備えている。つま先に爪の生えた強力な四肢で4足歩行し、その大きな蝙蝠のような羽で飛行する。重厚な鱗はドラゴンの身体をその鼻先から尻尾の先端まで覆いつくしている。だが、この先で明らかにされる詳しい生態を知れば、君の一見した印象とやらが、ドラゴンの実際の性質について何一つ語っていないことがわかるだろう。
 その鱗や翼にもかかわらず、ドラゴンの肉体構造は爬虫類よりもむしろ猫科の動物の特徴を備えている。  猫の目と同様にドラゴンの目は、縦長の瞳孔の、比較的大きな虹彩を備えている。この配置により、ドラゴンの瞳孔は大変大きく広げることができ、人間の目に比べたくさんの光を捉えることができるのである。
 ドラゴンの目の強膜、いわゆる“白目”の部分は、たいてい黄色や金色、緑色、オレンジ、赤、あるいは銀色であり、虹彩はそれより暗い色のコントラストをなす色の場合が多い。
 一見したところ、ドラゴンの瞳孔はつねに縦長の細長い切れ目のように見える。だが、そのドラゴンの目を注意深く観察したなら、表にある瞳孔と虹彩のさらに奥に、2番目の瞳孔と虹彩を見つけることができるだろう。ドラゴンはこの内側の“絞り”を、最大90度まで動かし回転させることができる。そして、内側と外側のそれぞれの縦長な瞳孔を完全に重ねたり、直角に重ねたりすることができるのだ。この眼球構造により、ドラゴンの奥行きを知覚する能力、および視覚の焦点を合わせる能力は、周囲の光量がどれだけ明るいか暗いかに関わらず、非常に正確なものとなっているのである。
 ドラゴンの耳は、頭を縁取るフリルに紛れてそれと区別できない場合が多い。休息している時は特にそうだ。しかし、活動中のドラゴンの耳は音を聞きつけ、たどっている間ずっとぴくぴく、くるくると動いている。
 ドラゴンの歯の正確な数と大きさは、そのドラゴンの年齢段階や生息環境、そして食餌によって変わる。だが、一般的に言ってドラゴンの歯並びには、四本の非常によく発達した牙(上顎に2本、下顎に2本)がある。その牙はわずかに内側に向かってカーブしており、その内側と外側両方の縁に刃がついている。ドラゴンはこの牙を獲物に突き刺してしとめるのに用いる。この牙はドラゴンの主要武器でもある。
 ドラゴンの角は頭蓋骨から直接生えた角質の突起である。後方に伸びる角を持ったドラゴンは、その角をグルーミング(身づくろい)に使う。また、そうした角は戦闘において、ドラゴンの首の上部を守る働きもある。ドラゴンの頭の側面から伸びる角は頭部の防御に役立つ。
 ドラゴンの棘は角質様であるが、角に比べると柔軟で屈曲性がある。これらの棘はドラゴンの皮膚から生え、そして靭帯によって骨格とつながっている。棘のほとんどは、ドラゴンの背中から尾にかけて連なって生えている。自然界のことを知る学者の言によるなら、その鱗もつ表皮にもかかわらず、ドラゴンの強力な四肢は明らかに爬虫類のものではないのだという。ドラゴンの四肢は多かれ少なかれ、哺乳類のようにその胴体の真下に位置している(ほとんどの爬虫類の四肢は、胴体の側面から張り出しており、それゆえにドラゴンやほかの哺乳類のような体を支持する力や機動性が欠けているのである)。
 ドラゴンの皮膚はクロコダイル(ワニ)の外皮に似ている──堅く、革状で分厚い。しかし、クロコダイルとは異なり、ドラゴンは数百という硬く丈夫な鱗でその体を覆っている。ドラゴンの鱗はその棘と同様に、角質のものである。しかし、棘とは異なり、ドラゴンの鱗は骨格には連結されておらず、鱗を動かすことができない。鱗は棘に比べて硬く、柔軟性に欠けているが、打撃に耐える能力は鋼鉄にも勝る。
 ドラゴンの長い筋肉質の尾は、飛行の際には主に舵として働く。またドラゴンは、その尾を泳ぐ際の推進機関および、武器としても用いる。
 ドラゴンの翼は、強靭だが軽量な骨格上に張られた、鱗のない飛膜から構成される。飛行に必要となる力は、非常に強力なドラゴンの胸の筋肉によりもたらされる。



竜の書:ドラコノミコン プレビュー(発売日まで定期的に更新します)
※プレビューの文章はいずれも製作段階のもので、製品版とは一部異なる可能性がございます。予めご了承下さい。
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