GAME JAPAN 特選ゲーム 「フォーミュラ・デー」


F1レースをテーマにしたボードゲームは数々出版されていますが、その中でも最高峰の評価を得ているフォーミュラ・デーが限定再版されました。

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このゲームは、様々なボードゲームのファンのサイトで紹介されているので、改めて説明の必要はないかもしれません。

このゲームは、プレイヤーがF1ドライバーになり、実在する(実在した)サーキット上で、自分のF1カーの駒をダイスの目に従って進ませるゲームです。
このゲームが単なる双六と違うところは、変速ギアの概念があり、それぞれ使用しているギアによって別のダイスを使用するところと、各車にタイヤ・エンジン・ブレーキ・燃料などパーツごとのパラメータが設定されていて、速度超過でのコーナー通過や他車との接触でパラメータが減っていくところです。

各ギアと、車が移動できるマスの数
1速(4面ダイス) = 1~2マス
2速(6面ダイス) = 2~4マス
3速(8面ダイス) = 4~8マス
4速(12面ダイス) = 7~12マス
5速(20面ダイス) = 11~20マス
6速(30面ダイス) = 21~30マス

ルール上、ギアは1回の手番につき1段ずつしかシフトアップできません。シフトダウンは、最大4段階まで落とすことができますが、2段階以上を一気にシフトダウンすると、燃料を無駄に使い、エンジンを痛めるため、車のパラメータが下がります。
また、各コーナーシケインでは、速度超過で通過できないように、停止回数が決められています。コーナーやシケインを規定回数停止できずに通過すると、タイヤを消耗して、タイヤのパラメーターを下げます。
車体の各パーツのパラメータがゼロになると、すぐにスピンし、場合によってはクラッシュ=失格になってしまいます。しかし、あくまでも他車との競争なので、ここぞという時には、車体損傷覚悟の勝負をしなければならない時もあります。

このように、ギアエンジンブレーキをうまく使い分け、車のパラメータを最大限まで使用して、クラッシュせずに一番先にチェッカーフラッグを受けたドライバーが、グランプリ・ウィナーとなります。

基本ルールは1周レースですが、2周3周レースのルールも用意されていて、複数周回のレースではピットストップ可能で、その際にタイヤ交換をすれば、タイヤのパラメータだけはリセット可能です。

写真はモナコ市街地サーキットのゲームボード

このセットには、モナコとザンドフォールト(オランダ)の2つのサーキットが用意されています。

また、オプショナルの上級ルールも用意されていて、スリップストリーム、スターティング・グリッドを決めるタイムトライアルの予選、天候条件とタイヤのチョイスなどを選択して採用すると、さらにリアルなゲームを楽しむことが可能です。

残念ながら、今回この商品は限定最終生産との連絡がメーカーから入っており、次回入荷の見込みは立っていないので、興味のある方は、是非ともこの機会にお買い求め下さい。また、かつて拡張セットとして発売されていた世界の各サーキットのゲームボードは、今回再生産されていませんのでご了解下さい。

プレイ人数:2-10人
プレイ時間:約60分~120分
(ただし、5人以上で上級ルール採用&3周レースをすると3時間は固いかも)

私的ゲーム評価
ルール難易度 :中 (基本ルールは易ですが、上級ルールは少し煩雑になります)
戦略性     :高 (勝負どころのカーブでの駆け引きが、勝敗を左右します)
運        :中 (ダイスの目で移動するため)
コンポーネント :優 (F1のミニチュア駒が赤・黄・青・緑・白の車体で、90年代前半のF1チームカラーを彷彿させます。また実在のサーキットを再現したボードも秀逸)
言語依存度 :低 (英文はルールのみ)

※今回入荷の商品は英語版(日本語訳ルール付き)になります。
4月8日開催のゲームマーケット2007GAME JAPAN特選ゲームブースにて若干数量限定発売します。