Nobody hears you『シャドウズ-アムステルダム』


今回紹介します

シャドウズ-アムステルダム

は、探偵事務所どうしの事件解決競争のチーム戦のゲーム。


内容的には『コードネーム』と『ミステリウム』をプレイしたことがあるなら説明がしやすい……。

『コードネーム』みたいなチーム戦のゲームで、各チームは指示を下す「諜報員」と実際にボード上を移動する「探偵」の二班に分かれます。

町のイラストは、実際のアムステルダムがモチーフ。

「諜報員」には依頼された事件の手がかりが街のどこにあり、警官がどこで捜査をしていて、依頼人とはどこで接触できるのかが記された地図が渡されます。

黒/オレンジの「手がかり」は6か所記されていますが、うち3か所は相手と重複。
×は警察のいる場所で、3回踏むと負け。
緑の☑は依頼人のいるところで、手がかり3か所を回った後でここに入る必要があります。

ナンバーと向きをそろえて、それぞれのチームが衝立の内側に置く……

「探偵」は町の中心からスタートし、「諜報員」は地図を見て「探偵」に指示を出し、警官に3回捕まる前に、手がかり3つを見つけ出し、ライバル探偵社より早く、依頼人のところに到達しなければなりません。

しかし ―― その指示は言葉ではなく、10枚並んだ共有のカードを選んで渡すことで行います。

1枚なら1マス先に行ってほしい指示。
2枚なら2マス離れたマスに向かってほしいという指示。

例えば……

とりあえずこの工場みたいなところに行ってほしい……木靴でダンスに行ってもらえるのがあればなおよし。


核施設っぽいカードで……工場つながりで分かってくれるかな?
このあたりの言語ではなくイラストでモヤっと連想してもらうのが『ミステリウム』っぽい感じ。

探偵コマが置かれた場所に何もなければ、そのまま。

行った先に手がかりがあったらマーカーを置きます。
なお、共通の手がかりだった場合は、後から訪れたチームは何も得られません。

警察だったら、警察マーカーを渡します。


3つ置かれたら、調査途中でも負けになります。

そしてこの「諜報員が手掛かりをわたし、探偵がコマ動かし、判定する」という手順自体は手番は無く、双方リアルタイムで同時進行するのです!
同時進行のため、「諜報員」はルートを考えつつ並んでいるカードを相手よりも先に獲得してうまくヒントを伝えなくてはならず、「探偵」は「諜報員」の意図を汲みつつ、相手より早く依頼人のところまでたどりつかなくてはらないのです!


こんな行先で……


どんなカードで分かってもらうのか?!

ゲームはこれを2本先取で行いますが……とにかくわちゃわちゃと忙しく、カードを使った非言語コミュニケーションが通じたときの感覚が気持ちよい、短時間で終わるゲーム。
2-3人で遊ぶときは、タイマーアプリを使って協力型ゲームとしても楽しめるので、幅広い人数に対応しているのもオススメです。

シャドウズ-アムステルダム
プレイ人数:2-8人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分
製作:Libellud
デザイン:マシュー・オーバー
価格:3,600円+税