もう一回行こうぜ『ルーザー』


今回紹介いたしますのは、魔法使い同士の戦いで負け犬とならないようにするブラフと推測のゲーム、

ルーザー

です。

“ルーザー(Looser)”名前の通り、毎手番、手札のカードを1枚プレイし、全員の手札が1枚になった時点で、「自分の手札は全員の中で一番手札のカードの数字が小さい数字かどうか」の投票を一斉に行い、この投票合戦に2回負けた人が「負け犬(ルーザー)」となる負け抜けのゲーム。




2枚とも裏返るとカエルになる……

さて、ゲームは毎手番上記の推測と条件をそろえるためにカードプレイしていくことになります。

各ラウンドの開始時に、プレイヤーの手札とテーブル上の表向きのカード(人数によってはない場合も)、裏向きのカードを配ります。

カードは19枚あり、最小の「1」と大きい数字の「15」から「19」は赤、残りは青いカードです。
この時点で、手札にほかのプレイヤーと比べた時に最小のカードが手札に残らないようにするのがベスト。
(上の画像では4人で各自手札4枚なので、場には3枚のカードが出されています。)

手番になったら手札のカードをプレイするのですが、赤のカードだったら裏向きにテーブル上に出して、手番終了。

「赤いカード(=数字が大きいカードか、最小の1)が伏せておかれた」という情報となります。

青いカードなら、表向きでテーブル上に出して、手札にある特殊能力1枚を使うか(引くためにはアクションカードを使う)、アクションカードを使うか(使ったら裏返す)します。

これは場に出されるので、「どの数字がほかのプレイヤーの手札に無いか」という情報になります。

アクションカードは2枚あり、裏表併せると4種類のアクション。
「1人の手札を見る/特殊能力カードを引く」
「手札の1枚とテーブル上の裏向きのカード1枚を交換/対戦相手の手札とテーブル上の裏向きのカード1枚を交換」

使うと裏返されるので、同じ能力は連続して使われることはありません。

上記のアクションで引いた特殊能力カードはいろいろありますが、かなり強烈な修正を与えてきます。

写真のはまだマシ。
「8、9、10のカードの数値は2倍」とか「選んだプレイヤーの数値は-5される」とか様々で、思惑が大きく揺らぎます。

こうやって、手札にカードが1枚だけ残るまでカードプレイをしていって、残った1枚の手札について一斉に……
自分のカードが最大だと思うならサムアップ
最大ではないと思うならサムダウンをしてカードオープン。

「最大」の人がサムダウンしてたらその人は間違えたのでルーザー

「最大」の人だけがサムアップしていたら、サムダウンした人の中で最小の人がルーザー!

サムアップが複数人いたら、最大だと間違っている人がいるのでその中で最小の人がルーザー!

となります。
2回負けるとカエルに変えられて、負け。

このようにカードパワーと手札に何を残すのかを考えつつ……
各プレイヤーの手札の状況はどうなっているのか。
採決で生き残るにはどのカードをプレイし、どのカードを残し、どの能力を使うべきか。
等の駆け引きも楽しいお手軽な推測と派手なカードパワーのブラフのゲームで、何よりプレイ時間は短く、採決の時は盛り上がるゲームとなっています。

ルーザー
プレイ人数:3-6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:15分
製作:Lifestyle Boardgames
デザイン:ブルーノ・カタラ&ヴィンセント・デュトレ
価格:1,500円+税