竜が叫ぶ、太陽に向かって『竜の議会(A Conclave of Wyrms)』


さて、エッセン新作やらZ-MAN新作に紛れて今回紹介しますのは
竜の議会です。

実は今期の新製品ではなくて、1年以上前にアナウンスのあった商品がようやく入荷となったもの……。

えーと、ゲーム自体は……

スート5種類でマストフォロー、毎ラウンド変わるトランプありのトリックテイキングで、得点はトリック獲得数の予想と、獲得したカードの役で決まります。

……以上。

説明短いな!!

えーと、トリックテイキングは、当社扱いだとドワーフの王様とか、ライナー・クニツィアの革命万歳カードゲームとか、ボトルインプとか、近日入荷のシャキーン!とか、いろいろ出ているカードゲームの一大ジャンル。

そのトリックテイキングの名前の通り、毎ラウンドプレイヤーは1枚ずつカードをだし(トリック)、一番強かったプレイヤーがそのトリックに出されたカードを全部獲得する(テイキング)……というのが基本。

正直トランプのゲームだけでもすごい種類があり、Windowsにはハーツが標準で入っていると思いますが、いわゆるあれです。

竜の議会では、スートは竜の種族5種類(5色)です。

マストフォローなので、最初に出されたカードと同じスートのカードが手札にあったら必ず出さなくてはなりません(最初に出された(リード)と同じ色を出す(フォロー)必要があるのでマスト・フォローですな)。

まったく余談なのですが、、同じくマストフォローのドワーフの王様のデモプレイの時に、
「『持っていないと』嘘がつけるんじゃないですか? 対処方法はないんですか?」
という質問を受けました。
まぁ、前のトリックで出されたカードを誰もが忘れてしまえば可能ないかさまなんですが、一番の対処方法はね……
そんなやつとは遊ぶな。

トランプは「切り札」のことで、優先的に勝てるスートとかのこと(だよね?)。

竜の議会では、6回戦を行って勝敗を決めるのですが、最後のラウンドはトランプは無しになります。それまでは毎ラウンド1枚、支配色決定カードをめくって支配色のドラゴン種を決めます。
「レッドドラゴンにあらずんば、ドラゴンにあらず!」みたいな?

勝負はまず、出されたカードの中で支配色のカードの強弱で判定し(それより強いジョーカー的なカードもありますが)、支配色のカードがないときだけ、リード色のカードで一番強いカードがトリックを獲得します。

こんな場だと緑の3がトリックを獲得。

支配色がもし赤でリードが紫だった場合は、紫のグレートドラゴンがトリックを獲得。

得点は、獲得トリック数の予測が当たると50点で、そのほかに獲得したカードで同じ色のカードを数字順で3枚集めたり(1~3、4~6、7~9でそれぞれ25点)同じ数字のカードを3色で25点、4色で50点、5色で100点などなどの得点になります。
 
基本の役はこんな感じ。

プレイヤーは毎回手札の状態から勝ち回数を予測しなければならず、また勝つだけでは点数にならずに役を作って初めて得点になるため、漠然とカードを出すだけでは点数は取れません。

ほかにもスート無し、最弱で獲得してもペナルティにしかならないけど、手札にあればフォローしないで代わりに出してもよいうえに、5枚ともそろえると100点にもなる騎士や、色のあるカードでは最強のグレートワーム(獲得したら10点)を、同じ色であれば負けにする宝物、トリックの色がすべて同じ色の時にそのトリックを誰も獲得できずに破棄してしまう棲みかなど、特殊なカードやカードの強さと役がファンタジー物っぽくなっております点はおすすめポイント。
 
左は「棲みか」でお流れになったの図、右は最強カードの女王ドラゴンに全員騎士カードを出した図。

MAGIC:The Gatheringなどのイラスト、特にシヴ山のドラゴン(Shivan Dragon)でも有名なメリッサ・ベンソンがイラスト担当な点もおすすめポイント。

ルールは難しくないんですが、勝負するとなるとトリックテイキングにある程度慣れてないとだめかも。
ただトリックテイキング好きなら損はないんじゃないかなーと思います。

竜の議会(A Conclave of Wyrms)
プレイ人数:3-6人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:60分
製作:Z-MAN Games
価格:2,000円+税

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