アメリカ陸軍が新制式軍用拳銃M17, M18を発表してから既に半年が経過した。ベレッタ92をベースとしたM9の時代は32年で幕を閉じたことになる。新型であるM17, M18の全貌はまだ明らかになっていないが、ひとつの時代の区切りとして、制式軍用拳銃が変わろうとしている “今”と、“この32年間”をテーマにこの特集をお届けする。
M1911が米軍の制式拳銃に採用されてから106年が経過した。時代と共に制式拳銃に求められる要求項目は変わる。しかし、グリップを握り、ターゲットを狙ってトリガーを引くという基本的な部分は何も変わってはいない。果たして新制式拳銃M17は、旧二世代と比べ、どれほど優れた基本パフォーマンスを持っているのだろうか。
米軍新サイドアームトライアルであるMHSコンペティションは、SIG Sauer P320が勝利し、M17,およびM18に選定された。このトライアルの詳細は明らかになっていないが、決定は1年以上前倒しされ、テスト未完のまま慌てて発表されたらしい。今回はその背景を探ると共に、MHSの候補となったモデルに比較的近い市販製品を用意、そのディティールを見ていただくことにする。
ミスター1911と称されるウィルソンコンバット社のビル・ウィルソン氏。そのウィルソンコンバット社からカスタム ベレッタ“92G ブリガディア タクティカル”がリリースされたのは一昨年のことであった。今回はこのウィルソン/ベレッタのコラボモデルに準じた、92A1のストックモデルをウィルソンコンバットに送り、カスタマイズしてもらったモデルをご紹介する。これはM9時代の最後?を飾る92の実戦型カスタムなのだ。
M17MHSはSIG P320に決まり、ベレッタがM9として米軍制式拳銃の座にあった期間は32年で終わりを告げた。32年前、もし、米軍がベレッタではなく、SIG P226を採用していたなら、今回のM17MHSコンペティションは実行されなかったのではないだろうか?あるいはグロック17を採用していたら、どうなのか?事実、グロックは今回のファイナリストの一挺だ。そんな疑問を踏まえつつ、今回のコンペティションを振り返ってみる。
32年前、M9トライアルに参戦、途中敗退となってしまったS&WとH&K。もしもあの時、ベレッタではなく、459、あるいはP7M13が米軍制式として採用されていたら、いったいその後、何が起こったのだろうか…
米国において2017年上半期売り上げナンバーワンのカテゴリー不明なファイアーアームズ、それがモスバーグのショックウェーブだ。どう見てもソウドオフショットガンなのだが、これが今、合法的に手に入る。
ポンプアクションショットガンのオーソリティであるロブ・ホウト氏による、ポリス射撃インストラクター向けショットガントレーニングコースを受講することができた。今回はその内容を詳細にお届けする。