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【8月の新シリーズ】かじいたかし先生スペシャルインタビュー!【『灼天の竜喰らい』インタビューその1】



ブログメイン更新担当・緑茶です。

本日は8月1日(金)に2年ぶりとなる新作
『翼の姫と灼天の竜喰らい  ツナガリノソラ』をリリースする かじいたかし先生に、
今の気持ちや本作にこめられたメッセージ、小説執筆のコツまで縦横無尽にうかがいました!!




――本日はよろしくお願いします。
かじいたかし(以下かじい):こちらこそ、よろしくお願いします。

――新作『翼の姫と灼天の竜喰らい  ツナガリノソラ』が発売直前ですが、現在のお気持ちは?
かじい:幸せです。やっぱり、自分の本が出るのは純粋に嬉しいですよね。

――では、本作がどんな作品であるか、かじい先生本人から改めて解説してもらえますか?
かじい:はい、一言でいうと、「竜退治の英雄譚」です。騎士の主人公がお姫様と出会い(お姫様も騎士ですが)、ドラゴンと戦い、地位と名誉を勝ち得ていく。洋の東西を問わず語り継がれてきた神話を、自分なりにアレンジした超王道のヒロイックストーリーです。

――作品の舞台は地球なんですよね?
かじい:そうです。ドラゴンがあらわれたパラレルな地球ですね。人類はドラゴンに空を奪われ、文字通り水際に追いやられています。飛行機などは一切使用できず、空でドラゴンに勝つなど現実的ではないという状況のなか、主人公は飛行能力をもつヒロインと出会います。

――それがタイトルにもある「翼の姫」ですね。
かじい:ええ。主人公は彼女の夢である「空でドラゴンに勝つ」ことを、自分の目的として意識するようになります。

――人が空を飛べない世界で「空でドラゴンに勝つ」ことは、人類にとってとても大きな意味をもつということでしょうか?
かじい:ですね。実現できたらそれはもう歴史的な偉業です。そういう大きな夢に向かっていく話になります。

――基本的なストーリーについては、特設ページを参考にしていただくとして、かじい先生個人として注目してほしい点はどこでしょうか?
かじい:あれこれ盛っちゃった作品なので、注目してほしい点はいくつもあるんですけど、個人的には、主人公の大句とヒロイン・エルの関係性を推したいですね。夢を抱く女の子と、その夢のために尽力してあげる男の子を書きたかったというのがあるんですよ。タイトルもこのふたりを推すものになっていますし、ちょっと気恥ずかしい話ですが、僕の思う理想の男女像みたいなものも反映されているので……。

――それは恋愛的な意味でですか?
いろいろですね(笑)恋愛要素もそれなりにある作品なので、このふたりに清羅というヒロインキャラも絡んだ、ラブ方面を楽しんでいただければなと思います。

――他には何かありますか?
かじい:「手足は重武装の甲冑なのに胴体は全裸の美少女」といったようなフェチズム。僕のフェチを啓蒙したいというのも、本作を書いた動機のひとつなのです。

――大真面目にそんなことを言われても反応に困るんですが……(笑)
かじい:すみません(笑)

――設定としては、巨大武器でドラゴンと戦うという要素が目立つと思うのですが、敵としてドラゴンを持ってくることと、それを巨大武器で退治すること、このアイデアはどこから来たのですか?
かじい:戦う相手がドラゴンなのは、エルの「飛行能力を持つ女の子」という設定がきっかけになっています。飛行能力をより際立たせるため、「エル以外は一切飛べない。つまり人類が何かに空を奪われている」→「何かとは翼のあるモンスターである」→「翼のあるモンスターで、人類の宿敵たりえる存在といったらやっぱりドラゴンだろう」と。

――古典的なRPG風のドラゴンですよね?
かじい:そうですね。はじめはオリジナル路線のクリーチャーとか、オリジナル路線のドラゴンも考えていたんですよ。ケイ素生物とか、ドラゴンと呼ばれるけど人型の亜人であるとか。試行錯誤しているうちに、日本の日常的な風景に、D&D(※1)に出てくるような西洋風のドラゴンが生息していたらシチュエーションとして面白いかもなと思いまして、いまの設定に落ち着きました。単純にオーソドックスな世界観のRPGが好きだからというのもありますけどね、(※2)「スカイリム」とか。

(※1)「ダンジョンズ&ドラゴンズ」。世界初のテーブルトークRPG
(※2)Bethesda Game Studioが制作したオープンワールドのシングルプレイヤー用RPG

――巨大武器については?
かじい:「ぼくのかんがえたさいきょうのぶき」とでもいうべき、独自のガジェットを盛り込みたかったんです(笑)。パワードスーツやロボットも考えたんですけど、それらはすでに名作が沢山あるじゃないですか。なんかいいのないかなと思考を巡らせていたとき、ふと「ちっちゃい女の子がデカイ武器でモグラ叩きみたいにドラゴン潰す」というビジュアルが浮かんで、これだ! と。

――ちっちゃい女の子、ですか?
かじい:そこはスルーで(笑)。

――はい(笑)。本作のバトル面についてはいかがですか?
かじい:はじめはスケール感をつかむのに苦労しましたね。つい、武器のリーチが1メートルくらいの感覚で書いてしまって、しまった、6メートルあるんだ、と書き直したり。けっこう大変でしたけど、派手にドラゴンを撲殺するシーンとか書けたので、楽しかったです。

――設定まわりについてどうでしょうか? かじい先生の前作「僕の妹は漢字が読める」

も非常に特徴的な設定の作品でしたが、今作はまた違った方向性で特徴のある設定かと思うのですが。

かじい:正直、今作は設定作るの大変でした……。前作は極端にデフォルメした未来世界を描きましたけど、基本は現実と地続きの世界だし、テクノロジーは現代とそんなに変わらない設定だったんで、全て身近なものの応用でよかったんです。
今作は、ドラゴンが出てきて魔法を使ったり、巨大武器で戦ったりといった、現実に絶対ありえないファンタジーじゃないですか? 当たり前すぎること言いますけど、経験がないのでわかんねえぞっていう(笑)。想像するしかなくて、その想像の世界をあるかのように設定しないとけいないのが、骨折れましたね。中学生のときテーブルトークRPGが大好きで、舞台設定とか嬉々として作っていたんですけど、あの頃の回路をよみがえらせて設定を作った感じです。

――と、作品の設定までうかがったところで次回に続きます。インタビュー第2回ではかじい先生自身によるキャラクター解説や、キャラクタークリエイトのコツをお届けします。


(緑茶)