絶対革命黙示録「ライナー・クニツィアの革命万歳カードゲーム」


12月の上旬も終わろうとしているなか、年末入荷ラッシュ第1弾の以下の商品が昨日当社より出荷されました!  店頭には週末頃から並ぶ予定です。

◆レース・フォー・ザ・ギャラクシー:帝国対反乱軍【日本語版】
◆ライナー・クニツィアの革命万歳カードゲーム【日本語版】
◆ヴィニョス(Vinhos)

レース・フォー・ザ・ギャラクシー:帝国対反乱軍は好評を博しております、銀河種族の銀河進出競争カードゲームの追加セット。新たな要素として他のプレイヤーのワールドを奪う「占領」ができるようになります。また、新たな目標タイルやカードも加わりさらにゲームが面白くなります。しかも先に発売されている『嵐の予兆』と合わせることで6人まで遊べるようになりますのでこれからの季節、大勢が集まったときにもぴったり。

ヴィニョスは先に出荷されました、借金から始まるフランスワイン生産者ゲーム『グラン・クリュ』同様、ワイン業経営ゲームですが、こちらはポルトガルワイン。おそらくプレイヤーの立場も個人経営的なフランスワインゲームよりはもう少し大規模な業者の立場です。ハンブルグムなどのロンデルシステムっぽいアクションシステムで、エッセンシュピールには間に合わなかったものの某アメリカゲーム出版社社長は(自社のゲームでもないのに)大絶賛だったもの。あと、ポルトガルワインの銘柄にちょっと強くなります(笑)
※なお、『グラン・クリュ』は現在当社品切れですので購入を検討されている方はお早めに。

さて、そんな有名2作は置いておき、今回紹介いたしますのは
ライナー・クニツィアの革命万歳カードゲーム
です。

○きみは王党派? 革命派? それとも多数派?
さて、ゲームは66枚のカードを使ったトリックテイキング系のゲームです。
遊び方は2種類。ロシア革命ゲームとフランス革命ゲームの2種類があります。

どちらのゲームも基本は毎ラウンドプレイヤー全員が最初に11枚配られた手札からカードを1枚出してラウンドの勝敗を決め、勝った人が出されたカードすべてを得るというもの。ラウンドの勝者はいまのラウンドに出されたカードを、自分の出したカードを一番上にした山にして受け取ります(トリック)。

スート(カードの分類:トランプはスペード、ダイヤ、クラブ、ハートの4スート)は青「犬」の王党派と赤「猫」の革命派の2種類です。一番上のカードが青なら王党派の山、赤なら革命派の山です。
イラストは昔懐かしい感じのものを感じます。

ラウンドは王党派か革命派のトリックが4つ出たところで、その派閥が勝利したことになり、ゲームを終了します。

さて、問題は得点方法。
得点は獲得したトリックの数と残った手札の枚数で決まります。
勝利派閥のトリックは1点、勝利派閥の残っている手札は1点です。

この残った手札も点数になるというのが曲者で、トリックを取らなくても点数をたくさん獲得できる可能性があるとうこと。
最初の手札を良く見て、トリックを取ることで勝つのか、手札で勝つのか、その両方なのか、考えてプレイしなくてはならないのです!

ちなみに例は、どっちの派閥でも同じ点数になります。

○勝利は誰の手に?
トリックの勝敗ですが、まず見なくてはならないのがどちらの派閥が優勢なのか。
出されているカードの勢力ごとの数値の合計を見て、大きいほうが優勢です。
優勢の勢力のカードの中で一番小さな数値のカード数値が他の勢力も含めて他に無かったらそのカードが勝ち。同じ数値があったら、次に小さな数値で1枚だけのカードが勝ち。

というように、他の人の出していない数字でかつ多数派閥に属して、しかも最小の値でないとトリックは獲得できないのです!
しかもトリックは取ればいいというものではありません。たっぷり悩んでください。

○君はレーニンか、はたまたロベスピエールか?
ゲームは2種類あって、ロシア革命ゲームではプレイヤーのほかに山札があって最初に1枚めくられます。カードは同時にプレイします。山札はトリックを獲得することはほぼありませんが、場合によっては山札がトリックを獲得してしまう場合があります。
山札からめくられたカードを見て、このラウンドはどちらの勢力が優勢になりそうか考え、トリックをとるつもりなら山札からめくられたカードの数値は選べない(単独の最小数値にならない)のでその数値以外にしなくてはなりません。

一方、フランス革命ゲームでは山札は使用しません。プレイヤーは先手プレイヤーから時計回りに順番にカードを出していきます。上家の出したカードを見てから出すカードを決めることができるので、下家有利ですがトリックを取ったプレイヤーが今度は次のラウンドに最初に手札を出す事になります。

シンプルですがクニツィアらしい得点のいやらしさがあって悩ましくもある、お手軽なカードゲームです。場所もとらないのでこれからの季節のコタツゲームにオススメです。

ライナー・クニツィアの革命万歳カードゲーム【日本語版】
プレイ人数:3-5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:10分
ゲームデザイン:ライナー・クニツィア
日本語版販売:ホビージャパン
価格:1,200円+税

ちょっとひねると他にもバリエーションができそう。キューバ革命ゲームとか、文化大革命ゲームとか辛亥革命ゲームとか、イラン革命ゲームとか名前をつけるのも楽しそうだわぁ。